ご挨拶
私は北海道白老町で育ち、体を動かすことが大好きで幼い頃から野球をやっていました。中学に入っても野球を続け、全国大会に出場する学校で、いわゆる野球漬けの毎日を過ごしていました。中学校三年生最後の全道大会も終わり、どこの高校で野球をやろうかなど考えていたころ、体育の授業で実施した跳び箱【前方倒立回転跳び】で頸髄を損傷しDr.ヘリで美唄市にあるせき損センターに運ばれました。
そこでは足が動かず車椅子での生活を練習している方がほとんどで、自分も「歩けない」「左腕が上がらない」「感覚が鈍っている」と中学生ながら落ち込みや焦りがあったことを今でも思い出します。
お医者さん、看護師さん、リハビリの先生、同じ部屋の患者さんに支えられてなんとか歩けるまでになりました。【5ヶ月間の入院】その後、ギリギリ高校に進学し野球部に入りました。最初からみんなと同じメニューが出来ずに悔しい思いもしましたが、体が徐々に良くなり野球もできる様になりました。そこで自分の身をもって、体を動かし続ければ良くなっていく事を実感しました。
その後は、脊髄損傷の方に自分の経験を生かしたリハビリを提供したくリハビリの専門学校へ進学いたしました。実習でもせき損センターに行き多くの学びを得ました。その後、就職し念願であった脊髄損傷の方のリハビリテーションを10年で延べ1000人ほどに提供することができました。
脊髄損傷の方は、病院を退院した後に、何十年も家や施設で暮らすこととなります。しかし、脊髄損傷の専門的な機関がないことによって、皆さんが困ってるのを目の当たりにしました。あっ!と自分のやるべき使命だと感じ、このたび在宅のサポートができる訪問看護ステーションを設立し関わることを選択するに至りました。
患者様の社会復帰に向けて自ら車椅子ソフトボールのチームに入団するなど、とにかく脊髄損傷後の人生を楽しくするために日々全力を尽くしております。今後の目標は、北海道にいるすべての脊髄損傷患者さんが幸せになれるような社会をつくっていきたいと思っております。
このホームページを見ていただいた皆様にたくさんの事を知って、応援していただき、その全てを当社が力に変えて前進していきたいと考えておりますので、これからもよろしくお願いいたします。
代表取締役佐藤航平
所有資格
・作業療法士・認定作業療法士・3学会合同呼吸療法認定士
・臨床実習指導者講習修了者・介護職員初任者研修修了者
・一般財団法人公正研究推進協会基礎入門教育・研究者教育カリキュラム修了者
・両立支援コーディネーター基礎研修修了者・ASIA国際評価委員
学会発表
・男性頚髄損傷者の性機能障害と出産までのプロセス第54回北海道作業療法学会(2024、6月)
・C3/4頚髄不全四肢麻痺患者における肩関節・肘関節屈曲筋力とADLの関係 第57回日本作業療法学会(2023、11)
・脊髄損傷者の痛み評価:PainDETECT(日本語版)の使用経験からわかること 日本職業・災害医学会学術大会(2023,12)
・北海道の脊髄損傷回復期リハビリテーション介入の実態:~アンケート調査から見えてきた問題点(原著論文)~ 日本脊髄障害医学会(2022、11)
・外傷性脊髄損傷の上肢機能に関するA D L(セルフケア)の予後予測 日本職業災害医学会(2022、11)
・急性期の「頸髄損傷における作業療法 〜当院リハビリテーションパスおよびSCIMからみた介入北海道作業療法学会( 2021、6)
・「脊髄損傷者の排便調査: Monitoring Efficacy of Neurogenic Bowel Treatment On Responseの有用性」大腸肛門病学会(2021、11)
・脊髄損傷における洗腸療法導入とプロトコールの作成(原著論文)脊髄障害医学会(2021、3)
・左肩関節離断を呈した頸髄損傷の1例日本作業療法学会抄録集 (2020.09)
・急性期における頸髄損傷患者に対する食事動作自立期間の検討北海道作業療法 (2018.05)
・人工呼吸器依存型高位頸髄損傷者を職業復帰へ導いた1例:日本作業療法学会抄録集 (2016.09)
・注意・記憶障害を呈した急性期脳卒中患者に対するOSAの有用性 日本作業療法学会抄録集 (2013.06)
●その他
・看護学校非常勤講師経験
・リハビリテーション学校での非常勤講師経験
・企業セミナーでの講師経験(脊髄損傷の排尿排便について)
・多職種協会からの講師経験(理学療法士協会)